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税務調査の流れ③ 調査2日目

税務調査の内容ですが、主に次の項目をチェックされます。

  1. 売上関係。税務調査はほとんどこれと言ってもいいくらいです。売上計上漏れはないか、売上除外などしてないか、決算時の売掛金計上に漏れがないかなど確認されます。
  2. 税務署が取引先の情報を持っていることもあり取引先で計上している仕入や外注費をこちらでキチンと売上に計上しているとか照合されたりします。
  3. 棚卸関係。計上漏れがないか、評価方法は正しいかなどチェックされます。
  4. 人件費関係。架空経費を計上するとしたらこれですので、本当に存在する社員なのかなど社員名簿や履歴書、タイムカードで照合されます。
  5. 交際費関係。皆さん一番気になる項目でしょうが正直このあたりを指摘された記憶はないです。交際費というのは非常に線引きが引きづらいので高額でもなければ税務署側もあまり指摘したがらないです。①~③を確認して税務調査はタイムアップという感じです。

 

2日目朝、調査官があるものを持参しているかどうかで、ある程度税務調査の結末が推測できます。その持参品とは携帯型の大型のコピー機です。

 

なぜコピー機を持ってくるのか?それはこの会社と取引のある事業所との請求書や領収証を片っ端からコピーするためです。

将来この会社の取引先の税務調査の時にコピーした請求書どおり売上を計上しているかチェックするためのものです。(上記2の話です)取引先が売り上げをごまかしていたら金額が合わないのでバレるという具合です。

 

このコピー作業の行動に出るという事はこの会社の税務調査はある程度目途を付けたという事でしょう。

 

2日目午前中は1日目同様の税務調査です。そしてお昼になり1日目同様昼食のため中座しますが、大体このタイミングで今回の税務調査での問題点を指摘します。

 

2日目午後は他に問題点がありそうなら税務調査の続きを行います。目途がついてひたすらコピーを始める場合もあるし、稀に「それでは署に戻ります」と早い時間に引き上げる場合もあります。

 

午後4時を過ぎますと帰り支度を始めます。このとき社長が同席していれば、調査官と社長と税理士の私の立会のもと今回の税務調査の問題点を指摘、修正個所を認めるのかどうか、調査不十分な箇所があれば宿題として後日回答を求められます。

これでとりあえず社長さんは税務調査のストレスからは解放されます。

 

ここから、税理士と税務署の交渉というか修正個所のすり合わせが始まります。

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