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税務調査の流れ② 調査1日目

税務調査は必ず平日に行われます。税務調査官は公務員ですので土日対応という事ありません。

税務調査期間は基本的に2日間です。調査官の人数は基本的に1~2人です。小さい会社の税務調査やピンポイントの調査(多額の役員退職金が支払われた場合など)で1日の時もありますし、グループ会社全部を見る場合に4人くらいで来ることも稀にあります。

 

調査官は基本的に朝10時に会社にやって来ます。税務署に出勤してからの訪問なので大体朝10時となります。

この時に調査官と初対面なのですが、50代の男性調査官だと「よかった」と思います、逆に女性調査官だと「あわわ」って思います。

理由はベテラン男性調査官だとある程度駆け引きというは融通が利くので着地点の目安が付きやすのです。「この否認事項はこちらも認めますが、こちらの否認事項はとても呑めませんので勘弁してください」みたいな交渉の仕方が出来るのですが、

女性調査官だと一般的に四角四面に「これも、これも、あっこれもダメです」みたいな対応されるのでやりにくいというのが本音です。

 

税務調査の場所は応接室で行うことが多いです。書類をたくさん広げられるのと、第三者の目に入らない場所となると応接室が最適な場所となります。

 

着席するとまずは雑談です。話の長い調査官だと午前中雑談だけで終わります。

雑談ですが、すでに税務調査は始まっています。雑談を通して会社の概要や社長の人となりを探っているのです。調子に乗って話に乗ると取り返しのつかない回答をしていることがあります。誘導尋問の話術にはいつもならが感心させられます。

大昔に倒産してしまったレンタルビデオ店の話なのでさせていただきますが…

調査官「社長、レンタルビデオは次々新作が出るので、入れ替えで処分するのも大変でしょ。燃えないゴミ?それとも業者が引き取るの?」

社長「そうでもないんですよ。捨てるなんて滅相もない(ニヤリ)処分価格でワゴンセールで売りさばくんです」

調査官「ほほう。…ではその売却代金は帳簿のどこに載っていますか?見当たらないのですが」

このときばかりは同席していた私も膝を打ちました。

 

他に社長の家族構成なども書かされることがあります。これは家族名義の預金口座を洗い出して、売上除外やリベートのプールなどあるかどうか調査するためです。

 

税務調査は社長が終日立会う必要はありません。最初の雑談と二日目の午後くらい顔をだしていただけるとよいです。

社長は本業もありますし、(本音トークですが)上記の例のように不用意な口を開いてもらうと困るのでなるべく仕事に行ってもらいます。

 

正午になると調査官は中座いたします。お昼ご飯を食べに席を外します。

大昔は一会社が出前を取ったりして一緒に食事していたようです。公務員倫理法が施行されて禁止される以前(少なくても私が業界に入った24年前時点)から同席しての昼食はしていません。食事の提供は厳密にいえば賄賂と捉えられるからだと思います。お堅い調査官は茶菓子にも手を付けません。

 

そして午後1時から再開。ここから私は睡魔との戦いです。(笑)

税務調査官はひたすら、総勘定元帳と請求書、領収書とにらみ合いを行い、脱税の形跡はないか、おかしな処理はないか数字にミスがないかチェックします。

30分に一回くらい「これはどういう事ですか?」と質問してくるので、私や経理担当者が回答する、あるいは「わからないので社長にきいてみます」という流れが夕方まで続きます。

 

午後4時30分頃、一日目の税務調査は終了です。調査官は公務員なので午後5時までに税務署に帰らないといけないようです。

 

次回は二日目のお話です。

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