こんにちは。鹿児島のきしゃば会計事務所の税理士の中村です。
私もデイトジャストというモデルのロレックスを１本所有しております。税理士試験に合格した１８年前に合格記念で買ったものです。
東京の中野ブロードウェイ3階の時計街にあるジャックロードという有名店で購入したのですが、当時新品で３６万円でした。
皆さん承知かも知れませんが、近年ロレックスなどの高級腕時計が投資対象になり価格が高騰しております。私のこの１８年前に購入したロレックスも買い取りに出せば７０万円ほどで売れます。
新品３６万円で買った時計が１８年後中古で売って７０万円になるとは。まさにロレックスバブルです。
高額で売れるのなら当然手持ちのロレックスを売却される方もいると思います。
そこで気になるのは何十万円、何百万円も手にして確定申告が必要かどうかです。
今回はロレックス売却にかかわる確定申告義務について解説したいと思います。
１．結論 基本的に確定申告は不要
腕時計は自家用車や家電のように『生活用動産』という生活必需品に分類されます。生活用動産の売却は非課税になります。金額は関係ありません。２００万円で買ったデイトナ限定モデルが５００万円で売れても非課税扱いです。
２．例外
「基本的に確定申告は不要」と書きましたが、例外が２つあると思います。
① 売買を『業』としている場合。
時計収集が趣味の域を超え、転売目的で仕入れ、相場を見て売却、を繰り返していたらそれは商売と認識される可能性が高いです。「転売目的」という自覚があるのでしたら雑所得として確定申告が必要でしょう。
② ジュエリー性の高いモデルの場合
インデックスやベゼルに宝石が散りばめられたモデル、金無垢のモデルなどのロレックスは、生活用動産というより、やはりジュエリーの性質が強いですのでこれらのモデルについては課税の対象になります。ただしそれでも利益が５０万円以下の場合は確定申告不要となります。
（最後に）
ロレックス売却で確定申告が必要なケースで申告しなかったらバレるのか？という疑問ですが、税務署が積極的に調べればバレます。買取りの際に必ず身分証明の提示や連絡先の記載をお願いされます。証拠がバッチリ残っていますので、税務署が本気で調べるのかどうかです。
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税務署はこういう社会現象については目敏く税務調査の対象としてきましたので、ロレックスバブルも注目していると思います。
