トップページ > 税金コラム > 結婚、出産、子育て資金の贈与税の非課税制度スタート

結婚、出産、子育て資金の贈与税の非課税制度スタート

結婚、出産、子育て‥ 新贈与制度開始

 

冒頭でハッキリ言っておきますが、「なんだこの無駄な制度は?」という印象です。

 

この制度の趣旨は子や孫の結婚費用や出産(不妊治療も)費用、子育て費用(ベビーシッターなどもOK)の費用の贈与については1000万円まで贈与税の非課税とするということなのですが、なにせ縛りが多すぎる。

1 信託銀行などに信託口座を作りそこで資金の流れを管理する。使った領収証を信託銀行にいちいち提示しなくてはならない

2 4年縛りがある。贈与後4年以内に使いきらないと、使いきれなかった額は通常の贈与税の対象となり贈与税がかかる。結婚や出産などという不確定なものに4年縛りを設けるなんて‥

 

そもそも扶養義務者(直系尊属など)相互間の生活費や教育費に充てるための贈与は「通常必要と認められるもの」については非課税なわけで、さらに年110万円までの通常贈与についても非課税なわけです。

 

こういうダブルクッションの前提があるのに、何をいまさら縛りの多いこの新制度を使うメリットがあるのでしょうか?

私にはどうも信託銀行が預金欲しさにこの制度を煽っているとしか思えません。

プリント

トップへ戻る