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29年分所得税確定申告を振り返って

諸事情により期限後申告になる方が数名いらっしゃいますが29年分確定申告も無事終わりました。

 

非居住者の納税管理人、目玉が飛び出るような額の収用補償金で5000万円特別控除と事業用資産の買換えどちらを採用するか、漫画家さんの平均課税、亡くなる直前に不動産売買契約を提携して亡くなったあとに物件の引き渡しが行われたケース・・・

例年より難問の多い確定申告で結構気を使いました。

 

サラリーマンの方の民泊副業、ネットビジネス副業の開業があり、逆に昔ながらの個人商店の廃業も数件あり、時代の流れを感じます。

 

29年分の確定申告を振り返って感じたのは今回やたら譲渡所得申告準確定申告が多かったことです。

譲渡所得は15件ほどありました。私がこの業界に入ったのは四半世紀前のバブル後期の頃です。まだ不動産バブルの余韻が残っており税制も超短期譲渡所得(土地転がし防止税制)とか地価税(評価10億、15億の土地は固定資産税とは別に国税が課せられる)とかあった時代ですが、そのころでもこんなペースで譲渡所得申告があったわけでありません。

『首都圏に就職している方が鹿児島在住の親の土地を相続で取得したけど持て余しているので売却した』というケースが多かったです。

これは「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」制度が出来た影響でしょうね。

 

準確定申告も5件ほどありました。準確定申告というのは亡くなられた方の確定申告です。この申告書の提出と同時に廃業届や青色申告の取消の届出もセットで提出いたします。20年来お付き合いのある方の準確定申告をするのは寂しいものがありました。

 

何はともあれ今年も無事確定申告を終えることが出来てホッとしています。

まだ終わってない会計事務所も多数あると思います。

確定申告の締め切りは税務署窓口では今日3月15日の午後5時まで、郵送での消印や電子申告では今日の午前零時までなのであと少しです。頑張ってください。

 

税務署入口の夜間受付ポストなら明日16日朝の税務署職員の出勤前まで大丈夫という噂はありますが、試したことはないので本当かどうかはわかりません(笑)

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