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税理士の将来性、税理士の年収について

 

「税理士」と聞くとなんとなく羽振の良さそうなイメージがありますよね。

確かに高度成長期に開業した、現在60代後半以上の年代はそういう方が多いように見受けられます。

私の父もこの世代の税理士でした。母曰く「税理士だし、お金持ちと思って結婚したらそんなに儲かってない税理士だった(笑)」そうです。

 

税理士業界の現状

バブル以降経済の落ち込みや日本の人口減に伴い中小企業の数は毎年1%前後づつ減少しています。それに対して税理士の数は毎年1%程度増え続けています。

需要は減っているのに供給は増えている…

ハッキリ言いますと、税理士業界は斜陽産業なのです。

 

しかも高齢税理士の割合が高いです。私は46歳になります。一般企業でいえば中堅~ベテランの年齢になりますが、税理士業界で見るとまだ下から12%くらいの若さなのです。

斜陽産業のうえ高齢化…完全に終わっている業界のような気がします(笑)

よく発表される「20年後消滅している職業」みたいなランキングにいつもランクされています。

5年前の税理士会のアンケートでは平均所得は916万円でした。今回は744万円。この5年間で150万以上減少している右肩下がりの業界ではあります。

平均所得744万円ですが、車両、車両経費、交際費などある程度経費で落としていることを考えると平均年収900万って感覚ですかね。

 

需要の減少、年収の減少‥こういう背景があり税理士志望者も少なくなり毎年税理士試験受験者数は減っています。

 

会計事務所の売上、税理士の年収

気になる税理士の年収ですが、会計事務所の売上500万円以下の会計事務所が全体の30%もあります。

もちろん開業したての若手はこの層に入るでしょうが、この層の多くは税務署OBの税理士さんが老後の趣味として自宅で細々と開業していると思われます。よく住宅街に看板だけ「○○税理士事務所」と出ているのはこういう類だと思います。

売上500万未満ですと、自宅で開業、スタッフなし、市販の会計ソフト使用といった感じで通信費、交通費、交際費、消耗品費、税理士会会費以外経費がなさそうで200~300万円は手元に残るでしょう。

税務署OB税理士なら年金と合わせて、若手税理士なら講師のアルバイトと合わせてどうにか生活していけると思います。

 

次に売り上げ500万~1000万という税理士が全体15%占めています。このくらいだとまあ一人でやれば普通に生活していける部類だと思います。

 

売上1000万円以下が全体の45%。税理士の約半分はやっと喰っている状態です

 

それに比べ売り上げが1億円以上という会計事務所も全体の5%ほど存在します。勝ち組税理士です。ここまでくると所得(サラリーマンでいう年収)も最低2000万円という域だと思います。

従業員数が15人前後くらいになります。鹿児島でも20件30件あると思います。

 

上記で話しましたが税理士の約半分は売上が1000万円以下なのに平均所得は744万円っておかしくないですか?

そうなんです、勝ち組税理士が平均所得を引き上げているのです。

所得300万円が5人、所得3000万円が1人でも平均は750万円になるのです。

どの世界もですがやはり勝ち組になりたいものです。

 

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