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税金コラム

確定申告作成の流れ②

前回は所得金額の確定と所得控除の確定については解説いたしました。

所得金額から所得控除額を差し引いた残額が課税所得金額となります。

この課税所得金額に決められた税率(所得が高いほど税率が高くなる)を乗じた金額が所得税の額となります。

本来この所得税の額をそのまま納付するのですが、所得控除があるように税額控除も存在し、本来納付すべき所得税の額から更に控除をしてくれます。

 

税額控除

課税される所得金額に対する税額 - 税額控除 = 申告納税額

所得税の確定申告で認められている控除は、先ほどの「所得控除」の他に「税額控除」があります。

所得控除は税額を出す前の所得から差し引きますが、税額控除は算出した税額から直接差し引きますので、こちらのほうが、節税効果が大きいと言えます。

税額控除には次のようなものがあります。

 

住宅に対する控除

・住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)

・住宅耐震改修特別控除

・住宅特定改修特別税額控除

・認定長期優良住宅新築等特別税額控除

 

寄付金に関する控除

・政党等寄付金特別控除

・認定NPO法人等寄付金特別控除

・公益社団法人等寄付金特別控除

・特定震災指定寄付金特別控除

 

その他

・配当控除

・災害減免額

・外国税額控除

 

これらの税額控除を控除してようやく「申告納税額」を出すことができました。

ただ、これでまだ終わりではありません。「申告納税額」は、あなたが1年間の所得に応じて納めるべき所得税の金額です。

しかし、実際には確定申告する前にすでに所得税をある程度払っていたり、払いすぎている場合が多くあります。給料や配当、報酬などが支払われた時点で、源泉徴収として納めているからです。

 

源泉徴収票を見ると、所得税および復興特別所得税としていくら払ったのかが書いてあります。その金額を合計して、申告納税額から差し引きます。こうして確定申告の時に納める税金の額が出ます。

源泉徴収で払いすぎていた場合は「申告納税額-源泉徴収税額」がマイナスになります。このマイナスは還付される税金なので、確定申告によって取り戻しましょう。

 

 

計算の仕方をまとめておきます。

  • 収入 - 経費 = 所得
  • 所得 - 所得控除 = 課税される所得金額
  • 課税される所得金額に所得税率をかけるなど税率表を見て所得税額を算出する
  • 所得税額 - 税額控除 = 申告納税額
  • 申告納税額 - 源泉徴収税額 = 納める税額

マイナスになった場合はその額の還付金が戻ってくる

 

鹿児島のきしゃば会計事務所のブログでした。

確定申告作成の流れ①

こんにちは、鹿児島のきしゃば会計事務所のブログです。

今回は確定申告作成の流れについてご説明したいと思います。

基本は「所得金額の確定⇒所得控除の控除⇒所得税額の確定⇒税額控除や予定納税、源泉所得税の控除」の流れです。

先ずは計算の基礎となる所得金額の確定から所得控除の控除までをご説明いたします。

 

所得金額の確定

まず、「収入」と「所得」の違いについてお話しします。

仕事をしたり、モノを売るなどして入ってきたお金が収入で、そのお金を得るためにかかった経費を引いて手元にのこったのが所得です。

収入 - 経費 = 所得

 

確定申告の書類でも、「収入金額」と「所得金額」を書く欄が別々にあります。混同しないように気を付けましょう。

また、ここにある経費とは「収入を得るために必要な出費」です。どれが経費でどれが経費でないかは本人が判断します。

しかし、仕事に関係のなさそうな出費や、あまりにも高額な場合は、税務署から疑われてしまうこともあるので、きちんと説明できないような出費は経費にしないほうが無難であることも覚えておきましょう。

 

 

所得控除額の確定

所得税は、所得額に応じて一定の税率を掛け算することで算出されます。

ただし、そこからさらに各種の所得控除を差し引いて「課税される所得金額」を出します。

所得 - 所得控除 = 課税される所得金額

所得控除は「経費ではないが、個人が生活する上で必要なので税金をかけないことにしたお金」と考えましょう。14種類あります。

 

誰でも控除されるもの

基礎控除

 

自分や家族の状況に応じて控除されるもの

配偶者控除

配偶者特別控除

扶養控除

寡婦(夫)控除

勤労学生控除

障害者控除

 

保険料などの控除

社会保険料控除

小規模企業共済等掛け金控除

生命保険控除

地震保険控除

 

給与所得者でも確定申告が必要となる控除

医療費控除

雑損控除

寄付金控除

 

個人事業主や自営業者、フリーランス、不動産所得がある人などは、これらの控除のうちに該当するものがないかどうかを自分で確認する必要があります。控除の欄に記入し忘れていても、誰も教えてはくれないため、注意が必要です。

 

給与所得者は、上で書いた「医療費控除」「雑損控除」「寄付金控除」以外は、年末調整の時点で計算してあるので必要ありません。この3つだけを覚えておきましょう。

 

【確定申告】申告書の種類と納付方法

こんにちは、鹿児島の税理士、きしゃば会計事務所のブログです。

今回は、確定申告書の種類と納付方法について解説いたします。

 

確定申告書の種類

 

「申告書A」「申告書B」「分離課税用」の3つの書式があり、「申告書A」「申告書B」のどちらかは必ず提出します。

 

書類は税務署のほか、確定申告の時期に各地に設置される広域申告センターや市町村役所、出張所で入手できます。一緒に書き方を解説した「手引き」も用意されています。

また、所轄の税務署に依頼して郵送してもらうこともできますし、国税庁のHPからダウンロードしてプリントアウトしたものを使っても大丈夫です。

 

「申告書A」は、所得が給料や年金だけの人などが使いやすいように作られた申告書です。

給与所得・雑所得(年金を含む)・配当所得・一時所得の申告に使えます。

 

「申告書B」は、所得の種類に関係なく誰でも使える申告書です。

個人事業主やフリーランサー、アパートやマンションを経営して不動産所得のある人などはこちらを使います。予定納税をしていたり、前年分からの繰越損失を差し引く(=損益通算をする)ときもこちらを使います。

さらに、次の書類が必要な場合は「申告書B」と一緒に提出します。

 

「分離課税用」申告書第三表

分離課税の所得があるときに必須の書類で、よく使われる申告書の一つです。次のような場合に作成し、提出します。

・土地や建物など不動産を売却して譲渡所得がある

・株式などを売却して譲渡所得がある

・株式などの配当所得がある(申告分離課税を選択した場合)

・先物取引の雑所得がある(申告分離課税を選択した場合)

・退職所得がある

・山林所得がある

 

「青色申告決算書」(一般用・農業所得用・不動産所得用などがあります)

個人事業をしていたり、不動産所得がある人が、青色申告をするときに使います。白色申告のときは、似たような内容の「収支内訳書」を作成して「申告書B」に添付します。

 

「損失申告用」申告書第四表

所得金額が赤字な時や、雑損控除や繰越損失で赤字になるときに使います。

 

その他、申告の内容によって、必要な付表や明細計算書も一緒に提出します。

「医療費控除の明細書」 医療費控除をうけるとき

「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」 住宅ローン控除をうけるとき

「申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」 株式の売却損を繰り越すとき

「譲渡所得の内訳書」 譲渡所得があったとき

「所得の内訳書」 フリーランサーなどが使います。収入を得た先が多いときに、その相手や収入金額などを記します。

 

 

納付の方法

 

現金の場合、所得税の納付は確定申告の最終日が期限なので、3月15日までになります。所定の納付書に納税額などの事項を記入して、銀行などの金融機関や税務署の窓口で納付します。

コンビニで支払えるのは30万円以下でバーコード付きの専用納付書のみです。

これらの納付書は、金融機関や税務署などで用意しています。

 

口座振替で納付することもできます。

「確定申告の手引き」に振替納税の依頼書が付いているので、必要事項を記入して、確定申告をするときに一緒に税務署に提出すれば手続き完了です。

引き落としは4月半ばになるので、現金納付よりも1カ月ほど余裕があります。

ただし、口座の残高が不足していた場合は引き落とされないので、窓口に行って現金で納税することになります。またこの場合、納入期限日にさかのぼって延滞税もかかってしまいますので注意が必要です。

 

電子申告「e-Tax」を使った場合は、金融機関のネットバンキングシステムを利用して、自宅で納税まで済ませることができます。

 

期限までに税金を納められないときは、延納といって納税を先延ばしにすることも認められています。

ただし、通常は5月末までが期限ですし、延納できるのは納めるべき税額の半分までです。

また、延滞した金額に対しては、利息がかかります。この利息分が延滞税となります。

 

 

納めすぎていた税金が戻ってくる還付申告の場合は、確定申告書の中にある「還付される税金の受け取り場所」の欄に振込口座を記入します。

本人名義の口座しか使えず、結婚などで姓が変わった場合も姓名が一致していないと認められないので注意してください。個人事業主などの場合は、屋号が入っていない口座を指定しましょう

通常なら1カ月~1カ月半で口座に振り込まれます。

金融機関に行って、窓口で直接受け取ることもできます。

 

 

確定申告の申告期間と申告場所

申告期間

所得税の確定申告は、2月16日から3月15日までに申告書を提出するのが原則です。

期日が休日の場合は翌営業日です。(例:3月15日が土曜の場合、17日まで)

ただし、医療費控除などの「還付申告」の場合は1月1日から申告できますので、税務署が混む前に手続きしても良いでしょう。

 

確定申告書をいったん提出した後でも、書き直して再提出することができます。日付が一番新しいものが正式な申告書となりますが、再提出が認められるのは申告期限日までです。

 

その後の変更は、「修正申告(税額を少なく申告してしまった時)」「更正の請求(多く申告してしまった時)」の手続きをとる必要があります。申告期限から5年以内にしなければなりません。特に、多く申告してしまった場合は、税務署は指摘してくれないので、しっかり自分で更正の請求をしましょう。

 

申告場所

確定申告書は、自分の住所の所轄税務署で窓口に提出します。鹿児島市内ですと鹿児島税務署になります。指宿は指宿税務署、指宿以外の南薩は知覧税務署。北薩は加治木税務署、川内税務署などです。

税務署の開庁時間は8時半から17時までです。この時間内に行くことができなければ、建物の外にある時間外収受箱に提出することもできます。

 

窓口提出時には下書きや印鑑も持参すると、不備が見つかった時にその場で対応できるので持っていきましょう。

 

確定申告書を提出すると、窓口で「控え」に受付日の入った受付印を押して返してくれます。確定申告をした事実と内容の証明になるので、失くさないようにしてください。

 

他にも提出方法があります

1広域申告センターに提出する

大きな駅などに毎年設置される広域申告センターは、所轄の税務署に関係なく提出できます。国税庁のHPで検索してみてください。

鹿児島市は近年鹿児島県庁前の自治会館で相談会も行われます。

 

2郵送する

消印の日付が申告書の提出日となります。普通郵便でも送れますが、書留郵便で送れば郵送記録が残り安心です。ただし、宅配便やゆうパック・ゆうメールなどでは提出できませんので注意してください。

「控え」が欲しい場合は、自分の住所と名前を書いて切手を貼った返信用封筒を同封しておくと、受付印を押した確定申告書の「控え」を返送してくれます。

 

3電子申告する

インターネットでも申告ができます。「e-Tax」を使って所定の手順に従って入力・送信するだけで提出できます。

1月中旬から申告期限日までは24時間アクセスできるので、夜中に自宅のパソコンから提出することも可能です。

「e-Tax」には料金はかかりませんが、あらかじめ利用開始の手続きをしておく必要があります。申告時には電子証明書や住民基本台帳カード、ICカードリーダーライタも用意します。

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29年確定申告 申告必要・不要チェックシート

こんにちは、鹿児島の税理士、中村(きしゃば会計事務所)のブログです。

 

確定申告は、所得税を納めるために個人が行う手続きです。

確定申告は、①しなければならない ②すると税金が返ってくる ③する必要がない

の3つのパターンに分けられます。

どの場合に確定申告をする必要があるか、チェックシートで調べてみましょう。

 

確定申告しなければならない?

□会社勤めはしていないが、そこそこの収入がある

□会社の給与以外にも収入がある

□給与の収入金額が2000万円以上ある

□年金が結構入ってくる

□まとまった額のお金や財産を受け取った

□個人事業をしている

□アパートやマンションを持っていて、人に貸している

 →こうしたケースでは、確定申告が必要な場合が大半を占めます。

  また、これ以外にも、確定申告をしなければならない場合があります

 

 

確定申告すると税金が返ってくる?

□給与以外の収入があり、源泉徴収で税金を引かれている

□家族や自分の医療費が、かなりかかった

□会社に勤めているが、年末調整がされていなかった

□自宅を購入した時にした借金を返し終えていない

□株取引や外国為替(FX)取引などで損をした

→こうしたケースでは、確定申告をした方がお得な場合がよくあります

  またこれ以外にも、税金が戻ってくるケースはあります。

 

 

確定申告をする必要がない?

□会社勤めをしていて、収入は給与のみ

□社長や役員をしているが、年収は2000万円以下

□主婦や学生で、収入はゼロまたは」ほとんどない

 →普通は、給与収入だけか収入がゼロであれば確定申告をする必要はありません。

  しかし、中には例外があるので、確認しておくことが大切です

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相続税セカンドオピニオン事例②

こんにちは。鹿児島のきしゃば会計事務所の税理士の中村です。

前回の生前の預金移転の事例に続き二つ目のセカンドオピニオン事例をご紹介します。

 

小規模宅地の特例の選択ミス

 

相続税の計算の特例で小規模宅地の特例というものがあります、

故人が営んでいたお店の敷地、同族会社の建物が建っている敷地、故人が住んでいた自宅の敷地は一定の要件を満たせば相続税評価を80%減額して20%だけの評価でよい、つまり5000万円の土地なら1000万円で申告していいという特例があります。

相続税率15%だったなら相続税が600万円もすくなく済みます。

これは遺族の生活基盤となる不動産について手厚く保護する制度です。

これついて次のような誤りを発見したことがあります。

 

1.摘要不動産の選択誤り

相談を受けた当時、限度面積要件(この面積までは小規模宅地の特例の制度を利用して80%減額していいという上限面積)は同族会社建物の敷地330㎡、自宅敷地240㎡でした。

申告作成された税理士さんは「自宅敷地は240㎡しか控除できないが同族会社建物の敷地は330㎡も出来るから面積の広い後者を選択した」みたいでした。

ところが同族会社建物の敷地は鹿児島市吉野町にあり、自宅敷地は鹿児島市東千石町にありました。

控除できる面積は吉野の時の方が広いですが、土地単価は東千石町の方が10倍ほど高いので本来は控除面積が少なくても東千石町の土地を選択すべきでした。その方が相続税ははるかに安くなります。

2.限度面積まで控除しなかった

上の話はまだ続きがあります。同族会社建物敷地は300㎡しかなく、限度面積要件の条件が330㎡ですので残り30㎡が余り、これは自宅敷地から控除できるのですが余ったまま残りを控除していませんでした。

どうやらその税理士さんは1か所の土地でしかこの特例が使えないと勘違いしていたようです。1か所目で控除しきれない面積は2か所目の土地で控除できるのです。

 

この二つのミスで300万円ほど余計に相続税を支払っていました

相談者の方にこの事実を告げると激怒していました。当然でしょう。

残念ながら時効(当時は1年。今は5年)が過ぎており還付請求も出来ず何も打つ手がありませんでした。

外国人留学生をアルバイトで雇う場合

当事務所は鹿児島大学の近くにある関係か、事務所近隣のコンビニなど中国人をはじめとする外国人留学生のバイトさんが片言日本語でレジ対応しているのを見かけます。

「もしかして外国人かな」と名札に目を落とすとオウさんなどとか書かれてあり勝手に鹿大の外国人留学生かなと推測しています。

 

ところで外国人留学生ですから当然勉学のために来日しているわけです。その留学生が勉学そっちのけでアルバイトに精を出すのは不自然であり、原則として就労は認められていません。

これは外国人留学生が「留学」という在留資格で来日しているためです。入出国管理法で収入や報酬を得るための活動は禁止されています。

ただし所轄の入国管理局から「資格外活動許可」をうけている場合はアルバイトを行うことが出来ます。

 

外国人留学生をアルバイトで雇用する場合は、この「資格外活動許可証」と「外国人登録証明書」を面接時に持参してもらうことが必要になります。

この確認作業を怠り書類不備のままアルバイト雇用いたしますと不法労働となり入国管理法違反で両方が罰せられます。

しかしアルバイトできない職種もあります。風俗業をはじめキャバレースナック、パチンコ店そしてゲームセンターもダメなようです。

 

もう一つ気を付けなければならない事があります。労働時間です。

当然本来の来日目的は勉学のためですのでそれに支障をきたすほどの労働時間は禁止されており下記の上限時間が設けられています。※ただし夏期冬期の長期休みの期間については別枠があります。

 

留学生

  1. 大学等の正規生…1週間につき8時間以内
  2. 大学等の聴講生・研究生・科目等履修生…1週間につき14時間以内
  3. 専門学校等の学生…1週間につき28時間

就学生

  1. 1日につき4時間以内(1週間につき28時間以内)

 

留学生がもっと働きたいと求めてきても律して断らなければなりません。

それとアルバイト料に関して本来なら源泉所得税や住民税を控除しなくていけませんが、日本の税法以前に各国との租税条約が優先されますので、外国人留学生の国籍で取り扱いが違ううえ、日本在住期間等でも違ってまいります。

一概に言えませんがなぜか中国人留学生だけが税制上優遇されている印象を受けます。

 

鹿児島の税理士、きしゃば会計事務所のブログでした。

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税務調査の対象に選ばれやすい企業や業種は?

愚痴になりますが、H29年は税務調査が多かったです。毎月税務調査立会してた気がします。

 

税務署はいったい何を根拠に税務調査対象企業を選んでいると思いますか?

適当に選定しているわけではありません。根拠を持って選定しています。

今回はその選定の傾向を解説していきたいと思います。

ではどんな企業、会社、どんな商売、業種が税務調査の対象になりやすいのでしょうか。

 

対象になりやすい企業、会社の特徴

みなさんも想像つくと思いますが「儲かってそうな会社」です。ただ儲かってそうという理由だけでなく、①右肩上がりだったのにある年度から売り上げが下がった、②利益率が同業種の平均と比較して不自然に低い、などの現象があると「ははーん、売り上げを抜いているな」と疑われる要素となります。

TJ鹿児島などの地元情報誌や、どーんと鹿児島のようなローカル番組などでとりあげられるような今旬なお店も税務調査に狙われやすいです。目に付きますし。これは私も実体験でありました。

次に売り上げが年々増えているのに利益が増えない会社ですかね。売上が増えれば当然利益も増えるはずですが、納税したくない経営者が架空経費を計上していたりするからです。

そうなると税務署側も「あやしい。ちょっと税務調査に入ってみるか」となります。

 

対象になりやすい商売や業種

なんと言っても現金商売の飲食店や風俗でしょう。売上もごまかしやすく、悪い言い方ですが納税意識が低い方が多いのでちょっと名前が売れると税務調査の対象になりやすいです。

次に建設業と言われますが、私の感覚ではここ10年はそれほど税務調査対象にされていない気がします。昔と違い裏リベートのやり取りや架空外注費などの計上が難しい時代になっていますので不正があまりなくなりました。

 

業種全体が景気いいと税務調査対象になりやすい

これは税理士あるあるです。北京オリンピック頃の鉄不足からくるその関係業者(解体業者が鉄くずを業者に売却など)への調査が何度もありました。その前は消費者金融の過払い金手続きでバブルだった司法書士業界にも連続して税務調査に来ました。鹿児島にデリヘルが増えた頃も一斉に調査に来ました。

①芋づる式に行けること、②ウィークポイントや脱税の手口を把握していること、③景気が良いので税金を取りやすいことなどの理由が挙げられます。

 

逆に税務調査になりにくい会社、業種

税務調査に行っても意味がないと思われれば税務調査の対象から外されやすいです。まずは赤字が続く会社です。仮にこういう会社に税務調査に入り売り上げ漏れなど発見したとして赤字の額が減るだけで黒字に転換するわけでないので追徴課税が発生いたません。税務署側も「数日要して見返りがない」と考えますので税務調査にくる可能性は非常に下がります。

もう一つは企業として規模が小さすぎる。たとえば売り上げ500万円の会社ですと売り上げ漏れがあったとしてもしれた金額だと思います。税務署が期待するだけの見返りが望めないのでスルーされているように感じます。

 

しまいに

税務調査が入ることはいい気がしませんが、むしろ喜ばしいことなのです。税務署に「この会社は儲かっていそうだ」と認識されているからこそ調査を受けるのです。

 

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鹿児島の個人事業者は売上がいくらになったら税理士が必要か?

個人事業の場合、事業規模が比較的小さくて、自分で売上や経費の確定申告ができるのであれば、わざわざ税理士に依頼する必要はないと思います。

 

事業規模が小さいイコール利益額が少ないということですから、白色申告や簡単な帳簿のみの10万円青色特別控除を選択しても税負担がそう大きくならないので、報酬まで払って税理士に依頼する必要はないと言えます。

 

では、事業規模がどのくらいになれば税理士が必要になるのでしょうか?

 

それはずばり年間の売上高が1000万円を超える時です。なぜここが目安になるかというと、次のようなことが理由になります。

 

1経理事務の手間の増加

売上が1000万円を超えるようになってくると、必要経費の支出の増加に伴い、領収書の枚数も多くなります。そうなると、領収書の整理・集計に手間がかかるようになってきます。

また、従業員を雇えば、給与計算や年末調整などの事務作業も発生します。

売上1000万円を超えるほどの、忙しい本業の合間を縫って、自分で経理業務をこなすのは大変だと思われます。

 

2支払う税金の額の増加

売上が増えれば、利益額も増え、支払う税金の金額も増えてしまいます。

所得税の税率は、所得金額(利益額)に応じて5%~45%と税率が変わります。つまり、売上が増えても、支払う税金で実質的な利益が少なくなってしまうのです。

それを避けるためには、税理士などの専門家からアドバイスを受けて、節税対策や資金繰り対策を行う必要が出てきます。

 

3消費税への対応

売上高1000万円を超えたら、その2年後から消費税の課税事業者になります。

消費税の課税事業者になると、消費税の納税額を計算して、消費税の確定申告をしなればなりません。特に「本則課税方式」を選択した場合、ひとつひとつを課税取引・非課税取引と判別しながら、会計帳簿を作成しなければなりません。

もちろん、会計ソフトを使えば負担は軽減されますが、消費税の確定申告をするためには、消費税法の専門知識が必要ということになるのです。

 

4税務調査への備え

売上高が1000万円を超えて、消費税の課税事業者になると、税務署の税務調査の対象に選ばれる確率も上がってきます。

税務署の税務調査に一人で対応するのは、時間的にも精神的にも大変な負担です。

税理士に依頼しておくと、税務調査の際には立ち合ってもらえます。

・税務調査が来ても、堂々と見せられる正確な帳簿や確定申告書を作成したい

・税務調査があっても、税務署対応は税理士にまかせて負担やストレスを減らしたい

このように思われるなら、税理士を活用してみてもいいのではないでしょうか。

 

5本業への専念

売上高1000万円にとどまらず、さらに多くの売上げを目指すなら、経営者は本業に集中しなければなりません。

業種にもよりますが、売上が1000万円~1500万円くらいになると、すべての業務を一人でこなすのは時間的に難しくなってきます。

 

「税理士に報酬費用を払うのはもったいない」といった理由で、本業だけではなく、経理・総務や雑用まで事業主自身でやっていては、売上を伸ばすことに考えが及ばなくなってしまいます。

売上高1000万円にとどまらず、業績を上げていきたいと思われるなら、本業(経営者としての業務)以外の作業仕事は他に任せてしまうほうがいいと思います。

 

鹿児島市の税理士、きしゃば会計事務所のブログでした。

 

年末調整の進め方、注意しなければならないこと平成29年版②

3対象者から書類を回収

期限を定めて扶養控除等申告書などの書類を回収します。生命保険料の支払がある場合は、証明書など添付書類が必要となりますので、それも同時に回収してください。

期限を設けていないと未提出者が「明日持ってきます」とダラダラ長引くので、期限の日時を定めてそれまでに持ってこない場合は本人が確定申告するなどルールを定めてください。

また、マイナンバー(個人番号)の提供のうけたときは、本人確認を行わなければなりません。

本人確認は、マイナンバーカードもしくは通知カードと運転免許証などの身分証明書で行います。なお、本人確認を行う必要があるのは、給与所得者(従業員など)本人のみで、配偶者や扶養親族等の本人確認は給与所得者自身が行うこととされています。

 

4年末調整計算

年間の給与支給額、社会保険料などの控除額、扶養控除等異動申告書に記載された情報をもとに、各個人毎に年末調整計算を行います。通常は、給与計算ソフト等を利用します。

 

5年末調整による還付または徴収

年末調整により、年間の本当の所得税額を確定させることができたら、前もって天引きしていた分との差額を還付もしくは追加徴収します。

ほとんどの従業員はどちらかが発生しますので、それらを12月の給与などで調整することになります。

事情があって不足分の徴収が1・2月にずれ込む人がいる場合は「年末調整による不足額徴収繰延承認申請書」を所轄の税務署に提出しておきます。あるいは会社が立替えて源泉所得税を納付し1月以降本人から分割などで徴収いたします。

 

6源泉所得税の納付

年末調整が完了しましたら、その不足額、超過額(還付額)を加除算した額の預かり源泉所得税を銀行窓口、あるいは税務署(鹿児島市なら鹿児島税務署など)で支払います。

通常は1月10日までですが、納期の特例の届出をされている場合は1月20日です。

期限を過ぎますと不納付加算税の加算税が課せられることもありますのでご注意ください。

 

7法定調書合計表、給与支払報告書の提出

翌年1月31日までに、年末調整の結果である「法定調書合計表」や対象者の「源泉徴収票」を税務署に提出します。また「給与支払報告書」を従業員が住んでいる地方自治体に提出します。

 

これで一連の年末調整の作業は終了となります。

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