以前、変わった税金があったことをご存知ですか?
トランプ税(正確にはトランプ類税)という、ギャンブルをするためのトランプなどの遊具(花札や麻雀牌も)に対して税金が課されていたことがあります。この税金はトランプを作る製造業者に対して課されたものであり、日本では消費税が導入される1989年まで続いていたそうです。トランプの帯封の代わりに証紙が張られていてそれを破いて初めて使用できます。
大昔のイギリスではこの証紙の代わりに、スペードのエースの♠マークの中央に証紙が印刷されていたそうです。
このほかにも、世界には変わった税金があり、過去にはかなり驚きの面白い税金があります。
・空気税
人間が吸う空気にまで税金をかけようとした人がいました。フランスのルイ15世時代の財務長官エティンヌ・ド・シルエットです。財政難であったため、税金を増やそうとしましたが、国民の反対により、導入されることはありませんでした。そしてその税制を発案した財務長官もすぐに辞任することとなったそうです。
・カエル税
中世フランスでは、夜にカエルの鳴く声がうるさく寝ることができないとして、ある領主がカエル税というものが作ったそうです。交代制で水面をたたくという労働を税として納めていたそうです。
・ひげ税
ロシアのピョートル1世は、ロシア人の象徴でもあったひげをなくそうという目的で税金を課したそうです。ヨーロッパ諸国のような近代国家を目指し、ひげは品がなくしたいと考えたそうです。
・独身税
ブルガリアでは、独身者に対して税金を課す制度が最近までありました。労働力人口の不足が続き、少子化対策として始まったそうです。しかし、その効果はなく1968年から1989年まで導入されていました。
・バター税
デンマークは食品に含まれる飽和脂肪酸に課税する制度を2011年に導入し、バターやチーズ、加工食品が課税対象となりました。しかし、低所得者の負担の増加や国外での購入を助長させる等の理由からたった1年で廃止となりました。
・家畜ゲップ税
ヒツジの牧畜が盛んな国ニュージーランドでは、家畜のゲップが大気を汚染するという理由から、家畜のゲップに対して課税しています。家畜のゲップやおならにより地球温暖化を促進させているそうです。温室効果ガスの排出削減の研究費に充てるため、ヒツジや牛の飼育数に応じて畜産農家に課税する納税方法も検討されたそうです。
現在施行されている税金でも、少し変わった税金があります。
・ポテチ税
ハンガリーでは、ポテトチップスやクッキーなどのお菓子や清涼飲料水に対して課されています。ハンガリーは肥満率が高く、肥満対策を目的として始まったそうです。
・渋滞税
イギリスのロンドン中心部を走る際に課される税金です。渋滞の解消を目的として始まったそうです。課税されるエリアが決まっており、そのエリアを走るときに税金がかかります。税金の支払い方に特徴があり、事前に指定されている商店や郵便局、ガソリンスタンドなどで支払うこととされています。
・ペット税
ヨーロッパ諸国では犬を飼うのに税金が課せられています。ドイツやオーストリア、スイス等複数の国で導入されており、犬の糞の清掃費用等に使われています。飼い主の責任感も芽生えることが期待されています。
・光るおもちゃ税
アメリカ・ウエストバージニア州では、人を驚かす目的で作られたおもちゃには課税するというものです。花火とかおもちゃの銃など、激しく発光するものや、火花がでるものが課税対象となっているそうです。銃犯罪や凶悪犯罪の抑制防止を目的とし、実際に効果があったといわれています。