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雑損控除、医療費控除、寄付金控除…年末調整で控除できません。

所得控除は、いわゆる人的控除(配偶者控除や障害者控除など)と、物的控除(生命保険料控除、地震保険控除など)に分けられます。

年末調整では人的控除はすべて控除可能なのですが、物的控除のうち、雑損控除、医療費控除、寄付金控除は控除できません!

なぜか?上記の3つの所得控除の計算では計算分母で給与以外の収入(家賃収入など)も含まれるので給与所得の精算である年末調整では正確な控除額が算出できないからです。

あと結構、計算も複雑だし、税務知識も必要なので会社の経理担当者では処理不可能だからかもしれません。

ちなみにこれらの物的控除はどういう控除かというと①雑損控除。災害で家屋に損害が出たり、盗難による損失が出た場合。(86水害のときたくさん処理したなあ) ②医療費控除。これはみなさんご存知ですが、治療と予防の別や介護施設の別でも適用不適用、全額か半額かなど判断が難しいです。③寄付金控除。赤十字などの寄付金を控除するものですが、国が指定した機関限定なので、「え?この団体は控除可なのに、この団体は不可?」ってなことが多いです。受験生時代もよくひっかけ問題で出題されました。

 

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