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税務調査の流れ① 調査対象者と事前準備

税務調査は突然やって来ます。

「鹿児島税務署、〇〇課の〇〇です。〇月〇日から2日間税務調査を行いたいのですが、よろしいでしょうか?」
後ろめたさがある方は突然の癌宣告のような衝撃を受けるでしょう。顧問税理士がいる場合にはまず税理士にこの連絡があり、税理士が納税者とスケジュール調整をして税務署に日程の回答をいたします。

よくテレビでやっているような税務調査は、あれは強制調査です。警察の家宅捜査と同じです。全国で年100件ほどしか行われない捜査令状をかざして大人数でやって来る巨額脱税案件なので、一般的には関係ありません。
ただ飲食店などの現金商売には時々抜き打ちで突然訪問してきて「今から税務調査させてください」とずかずか入って来ますが、強制力はないので絶対に断ってください。まあなかなか帰りませんけどね。

 

どんなタイミングで税務調査が来るのか?

こればかりは税務署の都合ですが…
① 黒字が出ている。…儲かっているから叩けばほこりが出るだろう。
② 税務署に狙い撃ちされている業種である。…過払金請求バブルの司法書士とか。
③ 右肩上がりだった業績が突然落ちた。…突然落ちたのは売上抜き始めたんだろう。
④ 取引先や元社員からの密告があった。…密告に信ぴょう性があれば調査されます。
⑤ 申告書と一緒に添付された決算書に疑問点がある。…利益率が同業種の平均より著しく低いなど。

…などが考えられます。

朗報ですが、税務調査の実施件数は近年減少気味です。これは平成25年の国税通則法の改正で税務調査の実施の手続きが煩雑になったことが考えられます。
ただ追徴税額は前年並みですので、件数は減っているけど結果は出している笑。税務署的には効率的な仕事をしているという事です。より疑わしき企業に絞って税務調査しているという事です。

 

税務調査で準備しておくもの

話が脱線しましたが、税務調査の日程が決まったら次は税務調査日までの準備について話したいと思います。
用意しておく書類は、①過去3期分の総勘定元帳、②過去3期分の領収証や請求書、③過去3期分の賃金台帳(雇用者名簿なども)、が主です。
「過去3期分」と連呼しましたが、税務調査は基本過去3期分を調査いたします。
故意やちょい悪な脱税があった場合はさらに過去5年分までさかのぼられます。
さらに悪質な脱税行為については過去7年分(税法の時効)までさかのぼられます。

次に「誤解されるようなものは隠しておく」ことです。
例えば社員の認印などです。色んな提出書類への押印のために社員さんの認印などを会社側で揃えている場合がありますが、税務署はいい風にはとらえません。
あと役員の個人通帳などもです。本来会社にあるべきものでなく税務署に言わせれば、会社名義と個人名義を巧みに操作しているのではないかと疑いたくなります。

経理の方は引き出しの中を総点検して不要なものは持ち帰りましょう。
それとメモ類も整理しましょう。デスクマットに挟んでいるメモとか調査官は非常に興味を持って確認いたします。

次に、隠していることがあれば税理士に話しておく事です。
脱税をしているのなら正直に税理士に告白しましょう、気にかかることがあれば話しておきましょう。
税務調査中突然調査官に指摘されたり、事業主がたまりかねて自白とかされても、立ち会っている税理士はポカーン状態です。事前に告白していただければ、対応策を練る時間もございます。

 

次回は税務調査初日の流れについて書かせていただきます。

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